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空室対策・リフォーム
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更新日 : 14/09/11

「長期入居したい部屋」③大きな改善より「定期的な小さな改善」

ライブス 西村建設㈱常務取締役 チーフコンサルタント 西村哲

入居者さんの「もの足りなさ」を解消するコツ

長期入居に欠かせないのが物件の管理です。
管理なくして住み心地の良い快適な物件をつくることはできません。
そのためには、室内だけでなくエントランスやアプローチ、共用廊下などが清潔であることが絶対条件であることはいうまでもありません。
注意したいことは、入居者さんは常に掃除し綺麗にしていても現状維持だけではマンネリ感や、もの足りなさを感じてしまうという点です。
反面、入居者さんはちょっとして変化にも非常に敏感です。
そこで、おすすめしたいのがホテルや一般のお店と同じように、ちょっとした変化をつけていくことです。
外壁の塗り替えなどの大きな改善もよいのですが、それよりも入居者の心をつかむにはコストをかけずに「小さな改善を定期的・継続的に」行うほうが効果的です。

●エントランスの一部の壁の色を変える
●エントランスホールに姿見を取り付ける
●おしゃれな時計や照明器具を付ける
●エレベーターの扉に傷があれば綺麗な模様のシートを張る
●掲示板に毎月オーナーさんのコラムを掲示する etc.

何でもよいのです。入居者の立場に立って気配り・気づかいをしてみる、ほかにもいろいろなアイデアが出てくると思います。

クレームへの対応が遅いと、信頼できなくなる

「長期入居」は入居者さんとの信頼関係があってこそ。
最も注意すべきことはクレームがあった時の対応です。
不具合やクレームは、入居者さんの生の声。絶対敬遠せず早急に対処することが大切です。
対応が遅いと、オーナーさんやその物件に対する信頼感は損なわれます。そして、それが積み重なると入居者さんの不満は大きくなり「もうこんなところには住みたくない!」という気持ちが増幅され、退去へとつながる可能性があります。
逆に、クレームが生じても早急かつ適切に対処すれば、良い印象や安心感を与え、長期入居につながります。

退去の際は不満や意見を聞き、今後の参考に

気をつけたいのは、入居者さんが感じる不具合をオーナー側が把握していないなど、両者の認識が異なる場合があるということです。
そうした食い違いをなくすために、ぜひ行いたいのが退去時の立ち会いです。立ち会いの際は、感謝の気持ちを入居者さんに伝えると共に、不満や不具合について積極的にお聞きしてください。
その声や意見をヒントにクレームのない物件へと改善していくことが大切です。その積み重ねこそが、居心地の良い環境を整えていくのです。
たくさんの物件の中から選んで住んでいただいている入居者さんに感謝すること。
そして、その物件のオーナーであることを日々楽しんで経営していくことが、長期入居に大きくつながっていくのではないでしょうか。

※リンク
収納・水回りのリフォーム
その②玄関・天井・内装のリフォーム
その③大きな改善より「定期的な小さな改善」

(プロフィール)
にしむら・さとる 1968年、千葉県生まれ。日本大学生産工学部建築工学科卒業。「物件再生・資産活用」のトータルコーディネーターとして、費用対効果を最善に考えたリフォームを数多く手がける。自社物件の管理・経営も行ない、セミナー、講演などでも活躍。著書『空室ゼロの「プレミアム物件」を作り出す!勝ち組賃貸経営術』(ソフトバンク)、『リノベーションで、満室経営』(週刊住宅新聞社)も好評。

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