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原状回復・長期修繕
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更新日 : 14/09/11

建物の点検とメンテナンス③建物は、水が大敵

不動産コンサルタント (株)さくら事務所会長 長嶋修

建物のトラブルのほとんどは、水が原因

建物は雨や排水など「水」に非常に弱く、実際トラブルのほとんどが水にまつわるものだといえます。

問題に気づかず放置するとダメージが大きくなり、木は腐食してボロボロとくずれますし、鉄は錆びて膨張し、コンクリートを壊す「爆裂現象」を引き起こし、修繕には多額の費用がかかります。

問題を引き起こす場所の多くは、目に見えない部分、つまり「床下」や「天井裏」などにあります。言い換えると、ここを注意しておけば、ほかの部位はいくらでもリカバリーが効くといえます。

大切なことは、家の定期的な健康診断と早めの対処。それを行っていれば、建物の寿命は2倍くらい延ばすことができます。とりわけ重要な「床下と天井裏」および「外壁のコーキング」の点検について、ポイントをお話ししましょう。

床下と天井裏は、点検口を開けてチェック

点検口を開けて、雨漏りや水漏れがないかチェックします。水がたまると、室内に湿気がたまり基礎部分にダメージを与えるだけでなく、カビの発生にもつながります。

水漏れが発生して1年以内なら、それほど大きな被害に至らず、低コストで補修ができることが多いです。しかし、数年も見過ごしたままにしていると莫大な費用がかかるのはもちろん、建物の寿命を大きく縮めてしまいます。

そもそも、あなたのアパートやマンションは床下や天井裏に点検口はついていますか? どこについているかご存じですか? もしついていない場合は、工務店などに依頼し、早急につけてもらってください。費用はそんなにかかりません。もし、ここ数年、点検を行っていないなら、今すぐチェックしてください。

外壁のコーキングが、硬くなっていたら要注意

ありがちな事例に、コーキングの劣化があります。外壁がサイディング張りの場合、その継ぎ目には「コーキング処理」が施されています。コーキングの寿命は6~7年程度といわれています。

硬くなってヒビ割れや隙間がてきたらもう寿命、外壁の中に水が侵入しています。外壁の内側には「防水シート」があるので、直ちに問題が起きるわけではありませんが、長い間放置しておくと木部に雨が浸透して腐食の原因となります。

コーキングの隙間から水が入り、建物の基礎部分が大変なことになっている事例がたくさんあります。工事直後のコーキングは、ゴムのようにやわらかいものです。硬くなってきたら要注意。ヒビが入ってきたら交換時期です。

せっかく建てたアパート・マンションです。大切に扱って長持ちさせ、長期安定経営をはかっていただきたいと思います。

リンク

アパート・マンションの点検とメンテナンス
その①建物の「生涯コスト」を考える
その②建物の寿命を延ばそう
その③建物は、水が大敵

プロフィール

ながしま・おさむ 1976年、東京都墨田区生まれ。1999年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社『株式会社さくら事務所』を設立、現会長。『中立な不動産コンサルタント』としてマイホーム購入・不動産投資など不動産購入ノウハウや、業界・政策への提言を行なう。著書・メディア出演多数。
(株)さくら事務所
NPO法人日本ホームインスペクターズ協会

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