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原状回復・長期修繕
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更新日 : 14/09/11

災害に強い地盤②地形の種類と地盤の固さ

(株)東京情報堂 代表取締役 中川寛子

「地形」を知れば「地盤」がわかる

地形とは土地の高低や形状のことです。本来、地盤とは意味が異なりますが、土地の高低が「地盤の固い・軟らかい」と大きな関係を持つことから、地形を知れば地盤の概略もわかるようになります。

●ボウルの真ん中の豆腐を揺すると・・・

さて、地形は日本の国土の約7割を占める山地と、丘陵、台地、低地の4種類に大きく分けられます。日本のほとんどの都市は外周部に山地があり、その内側に丘陵、台地が広がり、中心に低地があるという構造になっています。

このうち、地盤として固いのは山地、丘陵、台地の順。低地は入れ子になったボウルの真ん中に入れられた豆腐のようなものといえます。ボウルを揺すると、真ん中の豆腐だけが崩れます。それが地震の時に低地で起こる現象です。

実は、日本の人口の大半が集まっているのは海沿いの低地。首都圏は比較的広大な台地、丘陵が広がっているものの、それ以外の地域では低地に人口が密集しているのです。

災害時の安全を第一に考えれば、地盤の固い台地、丘陵に住むのが賢明ですが、利便性その他の条件を考えると、それは現実的ではありません。

●低地のデメリットは「技術で克服」が賢明

そもそも、日本の発展は埋立てや造成などを行ない、便利な土地を拡大することによって築かれてきたといえます。そう考えると低地を否定するのではなく、優れた技術でそのデメリットを克服する方法を考えるべきでしょう。都道府県の地形は、ジオテックホームページ内の「都道府県別地盤解説」を参照してください。

災害に弱い場所を現地でチェック!

災害に弱い場所は、見た目からもわかります。
たとえば、蛇行している細い道は河川跡の可能性がありますし、車が入れないようになっている緑道の多くは、暗渠化された河川です。

道路左右の宅地の高さが異なる住宅地や浮き上がったマンホール、垂直でない電柱は地盤の弱さを示している場合が多いといえます。また、傾斜地の擁壁、建物の基礎のひび割れも要注意です。

●危険エリアのチェックもお忘れなく!

また、地盤とは直接関係ありませんが、自転車やゴミが放置された場所、手入れされていない住宅など、避難経路を塞ぐ可能性のある危険エリアが周辺にないかどうかのチェックもお忘れなく。災害時の被害軽減に役立ちます。

リンク

災害に強い地盤・弱い地盤の違い
その①地盤が「固い・軟らかい」ってどんな状態?
その②地形の種類と地盤の固さ

プロフィール

なかがわ・ひろこ 30年にわたって不動産関連や街選びを中心に雑誌、書籍、ムック、WEBの編集、講演などで活躍。定期的に地盤についてのセミナーも開催。1988年、(株)東京情報堂設立。 日本地理学会、日本地形学連合会員。「この『家』に住んではいけない」 「プロが教える住まい買いたい人の本」 「キレイになる部屋、ブスになる部屋」 他著書多数。

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