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更新日 : 19/02/04

アパートは「多世代が暮らす大きな家」②自然に話がはずむ場づくり!

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賃貸オーナー 山口いね子

向かい合って建つ、2棟の木造アパート

「グリーンコート」は、木造2階建てで中庭を挟んで2棟のアパートが向かい合っています。住居部分はファミリーも住める2DK(3戸)と単身者向けの1DK(5戸)。さまざまな世代が自然に交流できるよう、次の点にこだわりました。

●バリアフリー:道路から物件までのアプローチはもちろん、物件内も車椅子やベビーカーで移動できるよう段差をなくし、エレベーターを設置。共用廊下や室内も車椅子が通れるようゆとりを持たせました。

●玄関:入居者様が自然に顔を合わせることができるよう、各室の玄関を中庭側にして、出入りの際、中庭を通るようにしました。

●中庭:話のきっかけや癒しになればと思い、花壇に季節の花やハーブ、ミニトマトなどを植えています。また、座ってくつろげるように、ベンチとテーブルを置きました。

●共同炊事場:入居者が集まれる広いダイニングキッチンをつくりました。テレビやピアノを置き、共有リビングとしても使えます。

●レンタルスペース:地域の人が趣味の集まりに利用できる有料の貸しスペースをつくりました。

●木のぬくもり:世代を問わず愛されるよう木をふんだんに使い、外観と内装は白とワインレッドで上品でおしゃれに仕上げました。

 昼食会やお茶会を定期的に

入居者様は中庭で顔を合わせれば自然に挨拶を交わしたり、立ち話を始める人も出てきました。しかし、世代が違えば生活時間も異なるため、全員が交流するには大家の働きかけが必要だと思い、現在、次のような集まりを開いています。

●最大のイベント「昼食会」

月1回(第3土曜日)、共同炊事場で昼食会を開催。メニューや開催時間は皆さんから希望を聞きながら決めています。

お正月はおせち、春はちらしずし、夏や秋は中庭でバーベキューをしたり炭火でさんまを焼いたり、冬はお鍋やすき焼きなど。桜の季節はみんなでお花見に出かけます。買い物や準備段階から参加してくれる人もいて、ワイワイ楽しみながらやっています。

昼食会では若い人が仕事の話をしたり、高齢者がスマホの使い方を教えてもらったりと和気あいあい。同じテレビ番組を見ても世代によって感想がまったく違うので面白いです。

以前は必ず毎月開催しようと頑張っていましたが、今は入居者様の様子を見て無理せずお休みする月もあります。

●隔週の「お茶会」

第2、4火曜日の昼間には、入居者様だけでなくご近所の方にも声をかけて「お茶会」を開催。参加者は高齢の方がメインで、中庭の花を写生したり、一緒にテレビを見て盛り上がったり、お好み焼きや餃子を作ったり、その時々で楽しんでいます。

●連絡は3段階で

昼食会などのお知らせは、基本的にメールと手書きの掲示板ですが、車椅子をご利用で、あまり外出をされない高齢の方には必ず口頭でお伝えしています。

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プロフィール   山口いね子 やまぐち・いねこ 1948年東京都生まれ。看護大学卒業後、看護師として病院に勤務。74年、結婚を機に横浜市の金沢八景へ。2003年、姉・友人と3人で鎌倉市の認知症対応型グループホーム「虹の家」設立に参画、管理者となる(~06年)。12年、自宅を多世代交流・共生型賃貸住宅「グリーンコート」に建て替え、大家となる。現在は大家業のかたわら週1~2回のグループホーム勤務をこなす。

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