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更新日 : 19/01/16

高齢者が笑顔になるアパートづくり!③ アパートが団欒の場になった!

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賃貸オーナー 鈴木かずや

<事例紹介>アパートが団らんの場に!

高齢者入居はどうしてもリスクやマイナス面ばかりが気になりますが、喜びを感じる体験もあります。私のアパートの入居者様の事例を紹介します。

Aさん(74歳/男性)は、要介護1。同居していた長男夫婦と折り合いが悪く、近くで一人暮らしをご希望でした。

対策① ヒアリングで確認

長女から入居申し込みがあり、お会いすると一人での歩行はかなり負担があるご様子。本当に一人暮らしができるのか、最初は心配でした。

しかし、週3回のデイサービス、訪問介護による食事介助に加え、週末は長女夫婦がまめに様子を見に来るということが内見時にヒアリングできたので、ご入居いただくことにしました。

対策② 長女の名義で賃貸借契約

ご本人から「死亡後の残置物処理をスムーズにするため、賃貸借契約は長女名義で行いたい」という申し出をいただきました。万が一の場合、残置物は娘さんが片付けることになるため、非常にありがたい提案でした。

結果、思いがけないことが・・・

ある日曜日、私が物件のメンテナンスをしていると、Aさんの部屋から美味しそうな匂いと笑い声が。折り合いの悪かったご家族が様子を見に来られ、一緒にご飯を食べているのです!

距離を置いて暮らすことで、親子が仲良く笑い合えるようになり、アパートが団らんの場になっていることを実感し、思わずうれしくなった瞬間でした。

普通のアパートで高齢者が暮らす時代に

急速な高齢化、医療の発達により、今後も元気に自分らしく生活したいと考える高齢者は増えていきます。

この「高齢者向け住宅」という大きな市場に対して介護事業者と連携し、既存の住宅ストックを活用して「安心して、元気に、楽しく生活できる住まい」を提供することが私の使命だと考えています。

この考えに少しでも賛同いただけるオーナー様や不動産会社の方が増え、ごく普通のアパートで高齢者を積極的に受け入れる取り組みが、全国に広がっていくことを願っております。

◇メモ:高齢者を受け入れるコツ

・ 内見には必ず同席し、入居者とコミュニケーションを !

・ 支援を上手に活用すれば孤独死リスクは防げる!

・ 支援者との密な連携は、入居者にとっても安心!

・ フェイスシートで支援体制を見える化する!

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プロフィール    鈴木かずや すずき・かずや 1982年生まれ。茨城県土浦市の賃貸オーナー。自主管理で高齢者向けアパート「あんしん荘」を運営。高齢者や障がい者を受け入れるコツとノウハウに精通し、「全国賃貸住宅フェア2017 東京」では「リスクを抑え高齢者を受け入れるコツを伝授」のテーマで登壇。超高齢社会のなか、多くのオーナーから注目を集めている。共著に『多世代居住で利回り30%!高齢者向きアパート経営法』がある。

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