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更新日 : 18/11/05

長期入居を実現するコミュニケーションの秘訣!③入居者に話の種をまき続けよう

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賃貸オーナー 渡辺よしゆき

人として「当たり前のコミュニケーション」を

ここからは最も重要な、退去を発生させない、長期入居に繋がる「入居中のコミュニケーション」です。決して特別なことは必要ありません。ひと言で言えば、「人間同士の当たり前のコミュニケーション」を淡々と行うことが大切だと思います。その一つが、話題を提供することです。

●前もって「紙」で話題づくり

近くの物件なら、日頃から入居者様と顔を合わせる機会もありますが、遠隔地の場合、何もしなければコミュニケーションは生まれません。ぜひ、大家さんの側から積極的に仕掛けるようにしましょう。

私が行っているのは、全ての入居者様に年賀状と暑中見舞いを出すことです。小さなお子様のいるご家庭にはクリスマスカードも送ります。

コストは極めて安いですが、入居者様に対して「貴方のことを気にかけていますよ」というアピール効果は絶大です。私の経験では、初めて送った時は大変驚かれます。通常は大家さんからグリーティングカードが届くことがないからです。

こうして「紙」でのコミュニケーションによって話題づくりをしておくと、顔を合わせた時に話のきっかけになるのです。

●物件に季節感をもたせる

私の場合、住まいの近くにある物件は、エントランスに季節感をもたせています。お正月の松飾り、節分の豆、子供の日の鯉のぼり、夏休みにはヒマワリ、ハロウィン、クリスマス・・・。季節の飾りを施し、入居者様(加えて、見込み客である通行人)に物件の「楽しさ」をアピールしながら「会話の種」をまき続けています。

●出会えなければ、会いに行く

挨拶は非常に大切です。不動産賃貸業は立派な事業、平たく言えば「商売」です。お客様に「いらっしゃいませ」と言わないお店はありません。

遠方の物件の場合、私は掃除などに立ち寄った際は、入居者様との偶然の出会いを待つのではなく、必ず「音でご迷惑をかけてはいませんか?」という名目で各部屋をノックして回ります。

そこで互いの近況などを含めた、ざっくばらんなコミュニケーションをとっています。この方法は、一人暮らしの高齢者が住む物件には特に有効です。

「話し相手がほしい」と思っている人が多いので、私がある入居者さんと立ち話をしていると、あれよあれよと他の部屋から入居者さんが出てきて、廊下で井戸端会議が始まったりします。

こうなるとしめたもの。大家さん抜きでもキチンとお隣同士のコミュニケーションが形成され始め、これが長期入居へと繋がっていくのです。

恥ずかしがらずに、大家さんから積極的に

手っ取り早くコミュニケーションできる環境をつくりたい場合は、イベントを仕掛けます。例えば、私自身も住んでいる賃貸マンションでは、花火大会の日に開放廊下に机や椅子を出して入居者様に自由に楽しんでもらったり、低層階の方を自宅にお呼びして花火鑑賞会を実施したりしています。他にも年末には懇親会、夏にはBBQ大会などを開催しています。

入居者だけだと深まりにくい「物件内コミュニケーション」も、大家さんがきっかけづくりをすることで、いずれ大家さん抜きでもコミュニケーションが広がっていき、それこそが「気づけば長く住んでいた」という理由となっていくのだと思います。

長期入居に繋がるコミュニケーションの極意は、「恥ずかしがらず、大家さんから入居者様へ積極的に関わること」だと思います。皆様の賃貸経営の一助となりましたら幸いです。

◇ポイント!入居者との話題作りのコツ

・元気に明るく挨拶をする

・グリーティングカードを出す( 年賀状、暑中見舞いなど)

・物件内に季節感のある飾りつけをする

・掃除の時に、個別訪問して一声かける

・大家さん主催のイベントを開く( 花火鑑賞、BBQなど)

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プロフィール  渡辺よしゆき わたなべ・よしゆき 2007年、競売により埼玉県越谷市に戸建を落札し、不動産賃貸業をスタート。‘10年に空室率75%の廃墟寸前アパート「通称・赤鬼荘」を購入。床下浸水、孤独死、土砂災害警戒危険区域の選定検査など数々の困難を乗り越え、8カ月で満室に導く。自身の経験を語る講演は全国で大好評。著書に『新米大家VSおんぼろアパート“赤鬼荘”-満室までの涙の240日』がある。

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