長期入居を実現するコミュニケーションの秘訣!②こんなにある内見時にできること!
賃貸オーナー 渡辺よしゆき
不在でもできる、「紙」のコミュニケーション
一般的に、内見時に大家さんが立ち会うケースは少なく、通常は仲介の不動産会社が案内します。しかし、担当者が数ある物件の特徴を細かく把握して説明するのは至難の業です。
そんな時こそ、「紙」を使ったコミュニケーションが非常に効果的です。室内にセールスポイントを記載したポップを貼り、自作のパンフレットを置くなどすれば、たとえ大家さんが不在でも物件のウリや自分の想いを伝えることができます。
「住んだ時の自分」を想像させる
ポップをつくる上で重要なのは「事実を伝えること」と「住んだ時の楽しくポジティブなイメージを掻き立てる言葉」を織り交ぜることです。
例えばエアコンには「○年式の最新型! 空気清浄機能付きで花粉も撃退!」、キッチンには「奥様大満足の幅広キッチン! お料理を作るのが楽しくなります♪」など。
ポイントは「ここに住んだら花粉症も楽になるな」とか「料理が楽しくなりそう!」など、「この部屋での未来の自分」を内見者に想像していただくことが大切なのです。
パンフレットに「人柄」を込める
パンフレットには築年数や構造などをきちんと伝えることも大切ですが、オーナーとしてのこだわり(断熱や遮音など)や物件名の由来といった「想い」を書いておきましょう。
周辺の便利な施設や、大家さん自身のお気に入りの飲食店の紹介などを載せておくのも効果的です。内見者は「気さくで面白そうな大家さんだな!」などと好印象をもちますし、実際に会った時の話題のきっかけにもなります。
◇ポイント!パンフレットに記載したいこと
・築年数
・構造
・物件のウリ(遮音、断熱etc.)
・物件名に込めた思い
・周辺の施設、おすすめのお店情報
心を伝える「ウェルカムバスケット」
「ウェルカムバスケット」の設置もおすすめです。
引っ越し荷物を開けなくても数日は生活可能な品物を入れてお迎えすることで、内見者は大家さんの心遣いを感じ取ってくれることと思います。
※リンク
長期入居の秘訣はコミュニケーション!①入居前から心がけたいこと
長期入居の秘訣はコミュニケーション!②こんなにある内見時にできること!
長期入居の秘訣はコミュニケーション!③入居者に話の種をまき続けよう
プロフィール 渡辺よしゆき わたなべ・よしゆき 2007年、競売により埼玉県越谷市に戸建を落札し、不動産賃貸業をスタート。‘10年に空室率75%の廃墟寸前アパート「通称・赤鬼荘」を購入。床下浸水、孤独死、土砂災害警戒危険区域の選定検査など数々の困難を乗り越え、8カ月で満室に導く。自身の経験を語る講演は全国で大好評。著書に『新米大家VSおんぼろアパート“赤鬼荘”-満室までの涙の240日』がある。