LIXILリアルティ.comスマート不動産オーナーズ

空室対策・リフォーム
LINEで送る

更新日 : 17/11/22

「大家が主役」の時代④清掃で物件力を上げる

623131

リーシングコンサルタント 沖野 元

清掃には、物件力アップのヒントがいっぱい

前回③では、物件力の基礎的条件の一つとして、建物とお部屋の清掃が大切だというお話をしました。

今回は、清掃についてさらに3つの視点から掘り下げてお話ししたいと思います。

私は賃貸オーナーではありませんが、管理会社を経営していますので、目線は大家さんと同じです。

管理物件にはそれぞれ清掃をしてくれる業者がいるのですが、時々私自身が掃除をすることがあります。そうするとたくさんの気づきが得られるのです。

例えば、一部タイルが欠けているのに気づいたり、入居者と顔を合わせて挨拶を交したりすることで得られる気づきもあります。

これらのことは、普段お任せしている清掃員ではなかなか気づかなかったり、もし気づいても教えてくれなかったりすることばかりです。

ですから、日常の清掃は業者にお任せしていたとしても、時々大家さん自らが物件の清掃に行くことをお勧めします。

 カリスマ大家さん 安藤 泉さんの「立体的清掃」とは

安藤 泉さんはすでに故人ですが、元祖女性カリスマ大家さんとして有名な方でした。私は今でも目黒区にある安藤さんの物件を見せていただいた時の驚きを忘れることができません。

そこは築20年を超えているとはとても思えないほど、清潔感にあふれていたのです。

計画的なメンテナンスが行われていたこともありますが、何よりも普段の清掃が行き届いているからこその空間でした。

安藤さんは、ご自分の清掃を「立体的清掃」と呼んでいました。それは、決して難しいことではありません。

例えば廊下を清掃する時は床だけに着目するのではなく、壁と天井も立体的に掃除していくというものです。普通は年末の大掃除の時くらいしかやらないことを日常的に実行されていたのです。

ホームステージングの手法を賃貸にも

清掃が済んだら、次は建物やお部屋の飾り付けにチャレンジしてみましょう。

中古住宅を売りに出す際、ホームステージングと言って、部屋をモデルルームのように飾り付けて内見者の第一印象をアップさせる手法があります。

欧米では一般的によく行われてきたものですが、最近になって日本にも入ってきました。これを賃貸にも応用してみましょう。

本格的に家具を置くようなことまでしなくても、飾り付けはできます。簡単な例で言うと、スリッパを置いたり、カーテンを付けたり、観葉植物を置いて間接照明で演出したりすることなどが挙げられます。

ちなみに前述した安藤 泉さんの物件では、エントランスに生花が飾られていました。

近くのお花屋さんと提携し、毎月数千円を払い、定期的に季節のお花を飾っているとのことでした。

今回お話ししたことは、いずれもすぐに始められる簡単なことばかりで、かつ物件の競争力を高めるうえで大変有効です。

これからの引っ越しシーズンに向けて、ぜひ実行してみてください。

 

プレゼンテーション4

「大家が主役」の時代

①「客付力」と「物件力」を高めよ

②業者とのコミュニケーション

③まず「物件力」を付ける

④清掃で物件力を上げる

⑤効果的なホームステージング事例

⑥お客様のこだわりに注目する

⑦「周辺マップ」で物件の魅力をアップ

⑧「定期借家契約」の本質とは

⑨「定期借家契約」導入のポイント

⑩入居面談のすすめ

⑪トラブルを防ぐ入居申込書の見方

⑫キャンセル時の対応と防止策

⑬「主役になる」とは?

 

 

(プロフィール)

沖野 元 おきの・げん 

日本大学大学院理工学研究科修了。大手不動産会社を経て2009年より不動産仲介・コンサルティングを行うリーシングジャパン代表取締役。一般財団法人日本不動産コミュニティー監修「不動産実務検定」の人気講師として活躍。週刊住宅新聞への連載ほか執筆・講演多数。日本最大級の女性大家の会「ローズ会」を主宰。http://www.leasingjapan.com/

ページの一番上へ