LIXILリアルティ.comスマート不動産オーナーズ

入居者トラブル
LINEで送る

更新日 : 17/10/23

立ち退きをスムーズに進める方法その①スケジュールの立て方

b69fa457e0b81c701bad753731dd13b7_s

弁護士法人 日本橋さくら法律事務所代表 上野 晃

交渉できるのはオーナーか弁護士

バブル期に大量に建設された建物の老朽化や東日本大震災による損傷などによって建て替えを検討するオーナー様が増えています。

建て替えで避けて通れないのが、立ち退き交渉です。

なかには難航したりトラブルになりやすいケースもあり、オーナー様にとっては頭の痛い問題です。

●弁護士に依頼するケースが増えている

立ち退き交渉は、本来オーナー様本人、もしくは弁護士しか行うことができないものです(弁護士法第72条)。

かつては、それ以外の第三者が行うケースも多々見られましたが、近年のコンプライアンス(法令順守)意識の高まりとともに、弁護士に依頼するオーナー様が増えているように思います。

なかには、「弁護士に頼めば強気でグイグイ交渉してくれるので、任せておけば立ち退きが問題なく進む」と期待するオーナー様もおられます。しかし、残念ながらそのようなことはありません。

●オーナーとして注意すべきことは?

立ち退きの経験は初めてのオーナー様も多くおられます。

いざ立ち退き交渉が必要になった場合、オーナーの責任としてどんなことに注意すべきなのか? 借主に問題なく納得してもらうにはどうすればよいのか? 具体的な手順やスケジュールはどう考えればよいのか? コンプライアンスを重視しつつ、スムーズに立ち退き交渉を進めるためのポイントについてお話しします。

1年前から予定を組む

立ち退き交渉を始めるにあたり、まず気になるのは、どのくらい前からアクションを起こすべきかという点ではないでしょうか?

●退去までの期間は余裕を持って

一般的な立ち退き交渉は裁判手続きを介さずに行われますので、それほど時間のかかるものではありません。とは言っても、借主全員に対して説明し交渉する必要があります。

人数によって変わってきますが、おおむね3〜6カ月程度はかかります。なかには難しいケース(立ち退き料に難癖をつける借主、転居先がなかなか決まらず引越しができない借主など)がいることも十分に考えられます。

したがって、1年前くらいから予定を組むことをおすすめします。退去までの期間に余裕を持たせておくと、借主からの不満が出にくくなります。

※リンク

立ち退きをスムーズに進める方法

その①スケジュールの立て方
その②交渉の手順と立ち退き料
その③難航するケースの対処法

(プロフィール)

上野 晃 うえの・あきら

早稲田大学卒業。2007年弁護士登録(東京弁護士会)。’11年、都内法律事務所勤務等を経て、東京八重洲法律事務所開設。’13年、同事務所の不動産部門を中心に、日本橋さくら法律事務所が発展的に誕生。翌年、弁護士法人化し、現職。賃貸不動産オーナー対象のセミナー講師も多数務める。共著に『弁護士からの提言 債権法改正を考える』(第一法規)がある。

ページの一番上へ