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相続・税金
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更新日 : 17/08/07

円満相続の秘訣と家族会議その③夢実現のために資産をどう生かすか?

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DAMAYA COMPANY株式会社代表取締役/賃貸オーナー 木本 孝広

資産の把握と発展に向けて

家族会議で合意形成ができたら、資産の中身と今後について話し合います。

STEP 1, 資産の現状把握

資産の内訳、相続税額、節税方法などです。税金については、兄弟で役割を分担してメインバンクの担当者や顧問税理士に相談し、会議で発表します。

STEP 2, 相続税対策の決定

1の内容をもとに、相続税対策として何を行うかを決めます。

STEP 3, 相続税対策の進捗把握

毎回の会議で、父から相続税対策の進捗状況を発表してもらいます。

STEP 4, 資産を発展させる方法を検討する

木本家の家族会議のモットーは、「楽しく、ポジティブに」です。「今ある資産をどう分けるか」「いかに節税するか」だけではワクワクしないので、「いかに発展的に増やすか」をみんなで話し合っています。ここが、家族会議のメインです。

回を重ねた今では、STEP1・2は終了したので、現在は3と4を中心に行っています。

家族会議とは夢を語る場!

私が考える「資産の発展」とは、単に金額的に増やすのではなく、資産を通じて相続人が豊かな暮らしを実現し、さらに、資産を活用することで地域や社会を元気にすることです。

そこで、家族会議では毎回、全員に自分の夢を発表してもらうことにしています。家族会議を「夢を語る会」と名付けたのはそのためです。夢実現のために、資産をどう活かすか、今以上に収益を上げるにはどうすればよいかをみんなで考えます。前向きの話なのでどんどん楽しくなり、盛り上がります。

家族会議を始めてから、家族それぞれに変化が起きています。以前は相続した不動産を管理するだけだった父は経営に目覚め、「こんなやり方もあるんだなあ!」と楽しそうにしています。自営業をしている弟は、家族に事業の夢を発表することが、実現に向けての励みになっていると言います。

お互いが何を目指しているかがわかることで、自然に助け合おうとする関係も生まれています。

ハードルを超える秘訣

家族会議には、家族だからこそのハードルもあります。木本家も最初は「改まって何を始めるつもりなの?」と反応は芳しくなく、互いに顔を突き合わせるだけで気恥ずかしくもありました。それを超えるには、リーダーの「家族会議を絶対に開催する」という強い決意が必要です。

円満な相続ができるか否かが、家族の幸不幸を左右します。いったん兄弟仲がこじれると、その代だけでなく子孫にもしこりを残しかねません。リーダーが家族の幸せのために家族会議を開こうとしていることが伝われば、家族みんなが真剣に関わってくれます。

新しい年は、争族回避のためだけでなく資産をどう発展させ活かすか、そんなワクワクする話し合いから始めてみませんか?

※リンク

円満相続の秘訣と家族会議

その①なぜ家族会議が大切なのか?
その②会議の進め方とリーダーの役割!
その③夢実現のために資産をどう生かすか?

(プロフィール)

木本 孝広 きもと・たかひろ

賃貸オーナー。1973年兵庫県宝塚市生まれ。大学卒業後、東邦レオ(株)入社。都市緑化事業に従事し屋上庭園のプロデュース等を行う。2 0 1 3 年、不動産賃貸事業D A M A Y ACOMPANY(株)設立。築45年の長屋をリノベーションした賃貸住宅、カフェ併設のコミュニティ型賃貸マンションをオープンするなど、賃貸事業を通じてまちづくりを実践する「つくる賃貸」を提唱し実践中。

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