LIXILリアルティ.comスマート不動産オーナーズ

空室対策・リフォーム
LINEで送る

更新日 : 17/07/18

「街に人を呼び込む」賃貸住宅の作り方その③入居者と街のためにできること

662495

(株)南荘石井事務所 代表取締役/賃貸オーナー 石井秀和

新たな出会いのステーションとして

物件の一階部分に「コミュニティスペース」を作って約2年が経ちました(2017年6月現在)。私のコミュニティづくりはまだまだこれからですが、それによって物件に入居を希望してくる人の層に変化が出てきました。また、地域の交流の場としても活性化しつつあります。そして、予想以上の波及効果とともに、交流の場をつくることのおもしろさと大切さを感じています。

どのような変化が起きたのか、主なポイントを挙げてみましょう。

●入居層の変化

従来は、入居者の多くは40代や50代の男性だったのですが、だんだん20 代後半から30代前半くらいの女性の方が増え、物件の雰囲気が明るくなりました。

●口コミによる認知度アップ

地元のお母さんたちの口コミにより、コミュニティスペースは着実に認知度が上がってきています。土日のうち7〜8割は、勉強会やランチ会などさまざまなイベントに利用されるようになっています。

今のところ利用者や参加者は地域の方が中心で、入居者さんは少ないのが現状ですが、今後参加が増えるように取り組んでいくつもりです。

●さまざまな人が参加する企画ミーティング

映画の上映会や音楽イベントなど新たな企画も進行中です。企画ミーティングには主婦、大学の研究者、介護コンサルタントなど、地元に住むさまざまな人が参加し、いつも盛り上がっています。

●大家の強みは、場所を提供できること

世の中にはやりたいことがあるのに場所がなくて断念している人がたくさんいます。
一方、大家にはその方たちに提供できる場所を持っています。今後さらに私の物件をステーションとして、新たな出会いやつながりが生まれていってほしいと思っています。

Erental

(レンタルスペースは「現代版公民館」)

街に愛着を持つ入居者さんが増えてほしい

最近、「シビックプライド」という言葉を耳にします。直訳すれば「市民としての誇り」となりますが、この視点は賃貸経営にも大切なポイントだと思います。

私の最終的な目標は、入居者さんの気持ちが街に向かって開いていくこと。入居者さんが街に親しみを感じ、街の一員として主体的に関われば、どんどん周りの人とつながり、街に愛着を持つようになるのではないでしょうか。そんな入居者さんが増えれば、物件も街も元気にならないわけがありません。

Fmozaiku

(床に街の人たちと一緒にモザイク画を描いた)

●大家の力を活かせば、街の未来は開ける

空室対策としては少し時間がかかるかもしれません。うまくいかないことだってあるでしょう。しかし、地主系大家さんは街のことをよく知り、人脈もあり、提供できる場所も持っています。

その力を活用すれば、できることは際限なくあります。急がず小さな積み重ねを続けていけば、街はきっと元気になり未来を拓いていくことと思います。

※リンク

「街に人を呼び込む」賃貸住宅の作り方
その①満室のカギは街を元気にすること!
その②「街の広場」を物件のなかに!
その③入居者と街のためにできること!

(プロフィール)

石井秀和 いしい・ひでかず

1975年神奈川県生まれ。(株)南荘石井事務所代表取締役。自らを「土着系大家」と称する4代目オーナー。東海大学理学部物理学科卒業。エンジニアを経て2000年、(株)南荘石井事務所に入社し賃貸経営に携わる。 ’13年より現職。カスタマイズ賃貸やDIY賃貸を積極的に導入するほか、カフェやマルシェなど入居者と街をつなぐための企画を展開している。

ページの一番上へ