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空室対策・リフォーム
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更新日 : 17/05/23

賃貸市場のトレンドを読み解く⑪入居者に選ばれる不動産会社と付き合う

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プリンシプル住まい総研所長  上野典行

部屋を足で探す時代ではない

今や不動産会社に行かなくてもインターネットで大量の物件検索ができる時代。入居希望者の実に7割近くが、1~2社の不動産会社を回っただけで部屋を決めています。

つまり、オーナー様にとってユーザー(入居者)に選ばれる不動産会社と付き合うことが重要な時代なのです。今どきの入居者がどのように不動産会社を選んでいるのか、ポイントを探ってみましょう。

部屋探しをする人は、実際に何社くらいの不動産会社を回っているのでしょうか?

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の調査によると、一人平均2.2社という結果でした。最も多いのは「1社だけ」という人で、4割近くもいます。

インターネットの普及により、「公開されていない掘り出し物件」を「何社も回って探す」という行為が激減しました。実際に足を運ぶ不動産会社は、ネットで見つけた物件を扱う1社だけ、またはプラスもう1社程度が主流になっています。

ネット上を接客の場所と考える

したがって満室経営のためには、地域で影響力があり、たくさんのお客様が訪れる不動産会社に物件を紹介してもらうことが重要です。

信頼できる不動産会社に管理を任せ、しっかりと客付けをしてもらうとともに、広告掲載を依頼したり、物件情報ネットワーク・システム「レインズ」などに情報公開をしたりするよう要望することも必要かもしれません。

もちろん、ご自身の物件がネットでどう表現されているかが、空室対策の重要テーマであることは言うまでもありません。 部屋探しをしている人はネット上で希望の物件をかなり絞り込んでしまうため、写真や紹介文などの広告表現は大切です。

ネットを「接客の場」と考えて、一つ一つの表現を吟味することが必要です。オーナー様も、時々パソコン・スマホでご自分の物件がどう表示されているかを確認するとよいでしょう。

客付け力のある、頼れる不動産会社とは?

ネットで希望物件を見つけた人の多くは、事前に空室状況などを問い合わせた上で、店舗に訪れます。その後の契約状況を見てみましょう。

問い合わせた物件を契約した人は45.0%、一方、契約しなかった人も37.9%いました。

この調査で興味深いのは、17.1%の人が問い合わせしたのとは違う物件を契約したという事実です。

これらの人は、自分で選んだ物件と、不動産会社で紹介された物件を比較検討した結果、後者を選んだものと思われます。ここに提案の余地があり、介在する営業マンの存在意義があるといえます。

オーナー様としては、他の物件に興味をもった人にも、あなたの物件を提案してくれるような頼りがいのある不動産会社と付き合いたいものです。客付けから入居後の管理まで、安心して任せられる管理会社と膝を交えて入居対策を相談していきましょう。

※リンク

賃貸市場のトレンドを読み解く
①あなたの物件は、男性向き?女性向き?
②賃料値下げより、付加価値のアップを!
③「貸してあげる」から「借りていただく」に
④ページビューから見える入居者の本音
⑤入居者の生活水準は上がっていない
⑥今どきの大学生の事情
⑦同棲カップル入居時の注意
⑧LDKはなぜ人気なのか
⑨震災を境に変わった部屋探しの条件
⑩今どきの入居者が求める設備
⑪入居者に選ばれる不動産会社と付き合う
⑫家賃滞納、とるべき対策は?
⑬初期費用の低減はどこまで行くか?

(プロフィール)

上野典行 うえの・のりゆき 慶應義塾大学卒業後、リクルート入社。住宅情報誌編集長、スーモ等の商品・事業開発責任者、賃貸営業部長などを歴任し、2011年退社。
翌年よりプリンシプル・コンサルティング・グループにて現職。生活情報サイトAll Aboutの「賃貸」「土地活用」ガイド。全国で講演・執筆・企業コンサルティングを行う。http://www.principle-sumai.com/

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