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空室対策・リフォーム
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更新日 : 16/11/14

「賃貸市場のトレンド」を読み解く④ページビューから見える入居者の本音

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プリンシプル住まい総研 所長 上野典行

月に何回、検索されているのか?

今回は、あなたの物件を検索する人の数から、賃貸経営を見直すヒントを探ります。
インターネットで部屋探しをする人は、最初に何を検索すると思いますか?
実に7割近くの方がスーモなどの広告媒体や、不動産会社のホームページで、「○○駅・徒歩分以内・2LDK・万円以下」などと条件を指定して、いきなり物件を探しているのです。なかには、最初に不動産会社を検索する人もいますが、約3割と少数派です。

ここで注目したいのは、検索の過程です。希望条件を入れると、該当する物件の一覧が画面に表示されます。あなたの物件が「検索されて一覧に表示された回数」は、ホームページ運営者なら「検索結果一覧ページビュー(以下、一覧PV)」で、知ることができます。

「私の物件は、1カ月にどのくらい検索されていますか?」「他の同じような物件はどのくらい検索されているのですか?」と不動産会社に聞いてみましょう。

「月に30回です。他の物件も今の時期は同じくらい検索されていますね」などの回答が得られるかもしれません。

検索されているなら、家賃はクリア

この「一覧PV」の数が、同じエリア・間取りのライバル物件に比べてあまりにも少なければ、検索している人の希望条件に該当せず「検索すらされない」ことを意味しています。おそらく「賃料が高すぎる」可能性が高いと考えられます。逆に「一覧PV」の数に大差がなければ、「検索はされている」のですから、賃料の課題は少ないかもしれません。

興味を持ってもらえないのは、写真が原因

「一覧PV」の数に遜色がなければ、次は「物件の詳細画面のページビュー(以下、詳細PV)」の表示回数を調べてもらいます。お客様は、一覧を見て興味を持った物件をクリックして詳細を見ます。この「詳細PV」の数が低いケースは、たいてい、一覧に出ている写真がひどいのが原因です。ぜひ、「もっと良い写真に替えてほしい」「この写真はどうかな?」と、不動産会社に要望・提案してみましょう。

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インターネット上でできる、空室対策

「詳細PV」の数も問題がないとすれば、次は、お客様からの反響に注目します。月間で1件も反響がなかったとすれば、詳細画面の記載内容がライバル物件に負けているかもしれません。

その場合は、いきなりリフォームなどを検討する前に、「近くの公園は桜が咲きます」「駅までの道は平坦で明るいですよ」など、物件の良さをていねいにアピールしてもらうよう、要望してみましょう。

このように、インターネットの数字を基に空室の原因を分析して、打つ手を探ることができます。むやみに家賃を下げて戦うだけでなく、インターネットの写真や説明文にもこだわるよう、不動産会社に要望していきましょう。お客様の気持ちになって検索してみると、たくさんのことに気づくはずです。ぜひとも実践してみてください。

※リンク

賃貸市場のトレンドを読み解く
①あなたの物件は、男性向き?女性向き?
②賃料値下げより、付加価値のアップを!
③「貸してあげる」から「借りていただく」に
④ページビューから見える入居者の本音
⑤入居者の生活水準は上がっていない
⑥今どきの大学生の事情
⑦同棲カップル入居時の注意
⑧LDKはなぜ人気なのか
⑨震災を境に変わった部屋探しの条件
⑩今どきの入居者が求める設備
⑪入居者に選ばれる不動産会社と付き合う
⑫家賃滞納、とるべき対策は?
⑬初期費用の低減はどこまで行くか?

(プロフィール)

うえののりゆき 慶應義塾大学卒業後、リクルート入社。住宅情報誌編集長、スーモ等の商品・事業開発責任者、賃貸営業部長などを歴任し、2011年退社。
翌年よりプリンシプル・コンサルティング・グループにて現職。生活情報サイトAll Aboutの「賃貸」「土地活用」ガイド。全国で講演・執筆・企業コンサルティングを行う。http://www.principle-sumai.com/

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