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更新日 : 16/10/03

DIY型賃貸で中古物件を再生!その②プログラム進め方と費用負担について

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有限会社 吉浦ビル 代表取締役/賃貸オーナー 吉浦 隆紀

インフラ以外は、すべて入居者が手づくり

DIY型賃貸とは文字どおり、賃貸でありながら入居者が自分自身で部屋をつくっていくことです。しかしDIYの範囲に明確な定義があるわけではなく、入居者がどこまで自由にできるかは、オーナーの考え方や方針によってさまざまです。

私のマンションでは、水回りの設備や電気工事などのインフラは専門の職人に依頼していますが、それ以外はすべて入居者自身にDIYでつくってもらうことにしています。壁などの塗装や壁紙張りはもちろんのこと、無垢材の床張り、キッチン・洗面台の造作、棚の取り付けやタイル張りまで入居者がしていくことになります。

契約の時はスケルトン状態ですから、DIYの作業期間として最低2カ月間のフリーレントを設けています。募集から入居に至る流れは、次のとおりとなります。

募集から入居までの流れ

1.スケルトン状態で入居者を募集する
2.契約する(2カ月のフリーレント付き)
3.入居者と間取りや設備などを確認・打合せを行う
4.設備関係など最低限の工事を工務店に発注し、施工に入る
5.残りの工事を入居者がDIYによって施工する
6.フリーレントが終了数するまでに、入居する

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オーナーの費用負担は「家賃3年分」

DIYの費用をオーナーと入居者がどのような割合で負担するかについては、いろいろな考え方があると思います。私の場合は家賃の3年分(36カ月、約180万円)をオーナー負担とし、それを超える部分は入居者負担としています。

実際には、オーナー負担分のうち約9割は、業者が行う必要最低限の設備や木工事などにかかるため、入居者が自由に使える予算は1割ほどになります。入居者はその範囲で床材を選んだり、キッチンや洗面台などを手づくりしています。

みんなでワイワイ仕上げる

多くの入居者は電気工具を扱うのもペンキを塗るのも初体験のため、テキパキと作業することは難しいものです。そこで、フリーレントの期間内に作業を終えるため、まずは私やDIYの得意な人が工具の使い方や危険性などを教え、一緒につくっていきます。

それでもスケジュールどおりにいかないことがよくあります。そのような場合は、「DIYワークショップ」というイベントを企画し、フェイスブックなどで作業を手伝ってくれる人を集めます。参加者は皆、DIYに興味がある人ばかりなので、最初にやり方を伝えるとワイワイと楽しみながら夢中で取り組んでくれます。

このやり方で、何とか入居日までに住める状態に仕上がります。

※リンク
DIY型賃貸で中古物件を再生!その①長期入居につながるDIY賃貸
DIY型賃貸で中古物件を再生!その②プログラム進め方と費用負担について
DIY型賃貸で中古物件を再生!その③入居者が自分で、住みたい場所をつくる時代

(プロフィール)
よしうら・たかのり 1976年生まれ。福岡県福岡市で育ち、大学の商学部を卒業後、銀行勤務を経て東京、ニューヨークでの生活を経験。2012年、帰郷し、築40年超の賃貸マンション「吉浦ビル」の3代目オーナーとなる。以来、入居者と一緒に作るDIY型賃貸により満室をキープしている。2015年には街づくり会社「株式会社樋井川村」を設立し、木造アパートを利用した「地域コミュニティカフェ」を今年7月にオープン、広域で活動している。

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