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更新日 : 16/09/12

知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その②火災保険の基本補償と「おすすめの特約」

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有限会社保険ヴィレッジ 代表取締役
大家さん専門 保険コーディネーター 斎藤慎冶さんに聞く

火災保険の「基本補償」と「特約」の違い

3.火災保険に加入していれば、リスクはどこまでカバーされるのでしょうか?

斎藤◆火災保険には基本補償と特約があります。基本補償で補てんされるリスクは、従来は火災、落雷、破裂、爆発による建物被害のみでした。最近では、基本補償の範囲を拡大した「総合型」がトレンドで、 風災、水災、盗難、水漏れ、破損による建物被害も対象になります。

賃貸住宅において基本補償でカバーされるのは、基本的に建物被害だけになります(オーナーが被害者の場合と入居者が被害者の場合があります)。

ただし、例外が2つあります。「火災」のうち、地震が原因の場合は地震保険に加入しなければ補償されず、「孤独死」(入居者が加害者となる)では、脱臭施工費が補償の対象外となります。

基本補償でカバーされないリスクを補てんするには、別料金で特約や少額短期保険などを付加する必要があります。

 4.大家さんが入っておくとよい特約にはどんなものがありますか?

斎藤◆おすすめの特約が3つあります。なかでも、「建物付属機械設備等電気的・機械的事故補償特約」は、エアコンや給湯器などの故障も補償対象になります。認知度が低く、加入している大家さんはまだ少ないのですが、非常に有効な特約です。

◇大家さんにおすすめの特約

●「建物付属機械設備等、電気的・機械的事故補償特約」

※建物に備え付けの機械設備の「故障リスク」を補償

●原因調査費用特約ß

※漏水箇所の調査・特定に要した費用を補償

●施設賠償責任特約(建物管理者賠償責任特約)

※建物に起因する偶発的な事故によるケガ、物品破損による被害賠償費用を補償。

 5.大家さんがどの程度保険に加入されているのか、現在の状況は?

斎藤◆大家さんに限っての公式なデータはありませんが、私の知る限り、火災保険に加入していない大家さんはほとんどいません。ローン借り入れの際、金融機関に勧められて加入するケースが多いですね。

ただし、特約や地震保険の加入率は低めです。理由の一つは保険料を安く抑えたいという点があると思います。つまり、自分が被害に遭うことは想像しにくいので保険にお金をかけるのはもったいない。「お守り」として最低限の保険には入っておこうというのが多くの大家さんの考えだと思います。

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2015年10月1日の火災保険改定のポイント

6.ところで、2015年10月1日、火災保険の改定がありました。主な変更点は?

斎藤◆大きな変更が3つあります。

①保険料の値上げ

まず、保険料が値上げされました(建物の構造や地域により異なる)。

②保険期間の短縮

2つめは、加入できる保険期間が最長36年から10年に、大幅短縮されました。この背景には大型台風やゲリラ豪雨、巨大地震など、自然災害のリスクの長期予測が困難になったことがあります。

③築浅割引の導入

3つめはうれしい変更です。築年数10年以内の物件には、保険料の「築浅割引」が適用されることになりました。

※リンク
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その①必要な補償は何か、把握できていますか?
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その②火災保険の基本補償と「おすすめの特約」
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その③不必要な補償や特約を付けていませんか?

(プロフィール)
さいとう・しんじ 大家さん専門保険コーディネーター、住宅ローンアドバイザー。1965年東京都生まれ。大学卒業後、大手損害保険会社を経て、‘93年、保険代理店を創業。2001年、区分マンションを取得し、賃貸オーナーとなる。同年(有)保険ヴィレッジを設立。「大家さん目線の保険研究」をモットーに、大家さんのための保険のプロとして活躍中。講演、執筆などでも人気を博している。

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