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入居者トラブル
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更新日 : 16/09/05

知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その①必要な補償は何か把握できていますか?

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有限会社保険ヴィレッジ 代表取締役
大家さん専門 保険コーディネーター 斎藤慎冶さんに聞く

賃貸経営にリスクはつきもの

「大家さん専門の保険コーディネーター」になられた理由は?

斎藤◆私は大学卒業以来、ずっと損害保険業界で働いてきました。お客様の職業は様々ですが、なかでも大家さんという仕事は複数の物件をもち、他人である入居者の方々の命を預かるハイリスクで非常に責任の重い仕事だと思っていました。

ところが、大家さんのなかには保険代理店などに勧められるまま、内容をよく把握せずに火災保険に加入し、不要な補償や賃貸物件に不適切な特約を付けている方がたくさんいたのです。私は大家として15年間、賃貸経営に携わってきたこともあり、何とか役に立ちたいと思いました。

大家さんのリスクの特殊性は、どういう点にあるのでしょうか?

斎藤◆賃貸住宅にはいろいろな人が住みますから、住宅の戸数が多くなるほどトラブル発生の可能性は高くなり、損害額は持ち家とは比較になりません。

しかも、災害や入居者の方々の行為によって被害者になることもあれば、意図せず入居者や通行人など第三者に対して加害者になることもあります。ざっと分類すると下記のようになります。

賃貸住宅における被害者・加害者と主なリスク

〈オーナーが被害者になるケース〉

火災、落雷、風水害、盗難、漏水、地震、破汚損、孤独死など

〈オーナーが加害者になるケース〉

建物設備の不備による賠償事故(例.外壁が崩れ、通行人が負傷するなど

〈入居者が被害者になるケース〉

建物設備からの漏水、漏電、設備の不備による傷害事故

〈入居者が加害者になるケース〉

火災、破裂、爆発、室内破損、孤独死など

〈入居者間の損害になるケース〉

入居者の過失による階下への漏水など

こうしたリスクに備えるのが、火災保険をはじめとした損害保険です。しかし、「この保険にさえ入っておけば絶対に大丈夫」という単純なものではありません。

水漏れ一つとっても、原因や被害を受けた箇所、また、誰が被害者・加害者かによって、下記のように損害を補償する保険が異なります。

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水漏れを補償する保険

<給排水管設備の故障>

例えば、「給排水菅設備の故障」で建物・家財に被害が出た場合、加害者は大家さんとなります。の保険は「建物火災保険<水ぬれ損害条項>」、入居者が被害を受けた場合に補償を受けるには「施設賠償責任保険<漏水担保条項>」があります。契約者はいずれも大家さんとなります。

<洗濯機のホース外れ>

洗濯機のホースが外れて水浸しになり(加害者が入居者の場合)、建物や家財に被害を補償するものとしては「家財保険<借家人賠償特約条項>」(契約は入居者が行う)、または「建物火災保険<破損汚損条項>」(契約は大家さん)があります。

入居者が被害を被った場合に補償するものとして、「火災保険<個人賠償責任補償特約包括契約」(契約者は大家さん)があります。

ご自分が加入されている損害保険の内容について、あまり把握していない大家さんも少なくありません。ご自分にとって必要な補償が何なのか、よく見極めて賢く使いましょう。

※リンク
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その①必要な補償は何か、把握できていますか?
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その②火災保険の基本補償と「おすすめの特約」
知らないと損する、損害保険の見直しのポイント!その③不必要な補償や特約を付けていませんか?

(プロフィール)
さいとう・しんじ 大家さん専門保険コーディネーター、住宅ローンアドバイザー。1965年東京都生まれ。大学卒業後、大手損害保険会社を経て、‘93年、保険代理店を創業。2001年、区分マンションを取得し、賃貸オーナーとなる。同年(有)保険ヴィレッジを設立。「大家さん目線の保険研究」をモットーに、大家さんのための保険のプロとして活躍中。講演、執筆などでも人気を博している。

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