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更新日 : 16/06/20

賃貸市場のトレンドを読み解く①あなたの物件は、男性向き?女性向き?

プリンシプル住まい総研 所長 上野典行

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「一人暮らし」と「ファミリー」では、欲しい設備は違う

全国で講演していると、オーナー様から「どんな設備を付けたら満室になるのかね?」といった質問をいただきます。

しかし、「これを付ければ満室間違いなし!」という、全ての入居者さんが喜ぶ「魔法の設備」はありません。そこで、あなたの物件の入居者さんが、どんな設備を望んでいるのか、細かく見ていきましょう。

まず、欲しい設備のランキングは下記のようになっています。ここで大切なのは「一人暮らしとファミリーでは、欲しい設備が違う」ということです。

●単身者 欲しいもの設備ベスト6
1位 24時間利用可能ゴミ置き場
2位 宅配BOX
3位 TVモニター付きインターフォン
4位 浄水器
5位 ウオークインクローゼット、防犯カメラ

●ファミリー 欲しいもの設備ベスト6
1位 TVモニター付きインターフォン
2位 24時間利用可能ゴミ置き場
3位 ウオークインクローゼット
4位 宅配BOX、追い焚き機能
5位 防犯カメラ、床下収納

※2010年7月 SUUMOアンケート(933人 インターネット調査より)

ランキングの違いとその背景

一人暮らしの人は、なかなかゴミ出しを守るのが難しいので、24時間ゴミを捨てることができる設備が喜ばれます。また、不在にしがちですから、宅配BOX等のニーズは高くなります。

一方、ファミリーになると主婦が在宅しているケースも多く、それらを希望する数値は下がります。在宅している主婦にとって、一人で来訪者の応対をするのは心細いので、TVモニター付きインターフォンのニーズが上がります。また、収納スペースとしてウオークインクローゼットのニーズが高いのもファミリーの特徴です。

男女によって、ニーズは異なる

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では、「一人暮らし」と「ファミリー」で分ければよいかというと、そう単純ではありません。一人暮らしの場合、そこに住む人が、「男性」か「女性」かでもニーズは大きく異なります。

女性の一人暮らしは何かと心配。TVモニター付きインターフォンやオートロックなど、セキュリティに対するニーズが上がります。エントランスや玄関だけでなく、室内物干し置き場や、ベランダのダミーカメラ、あるいは2F以上など、身の安全を守る設備・部屋が人気。しかし、男性では、こうしたアイテムはそれほどニーズが高くありません。

職業やライフスタイルによる違いとは?

入居者さんの「職業」も大切なポイント。例えば、看護師であれば夜勤などもあり、よりセキュリティに対するニーズは高くなります。

また、男性の場合、ブルーカラーかホワイトカラーかでも異なります。例えばバイクの置き場。電車通勤の多いホワイトカラーの方に比べ、バイクで工事現場に通勤するといったブルーカラーの方は、バイク置き場の屋根の有無や、道路に面しているかどうかなどで、随分と入居率が変わってきます。

学生であれば、休講のお知らせも宿題作成も就職活動も、今やインターネットが必須ですから、高速ネット回線が人気です。社会人もプレゼン資料のアップロードをする為には、高速が必須です。いずれも「ネット無料」での募集物件が急増しています。

ご自身の物件が、どんな性別・世代・家族構成・職業の人が多く住んでいるのかを考えて、そのターゲットが求める設備を設置していきましょう。

※リンク

賃貸市場のトレンドを読み解く
①あなたの物件は、男性向き?女性向き?
②賃料値下げより、付加価値のアップを!
③「貸してあげる」から「借りていただく」に
④ページビューから見える入居者の本音
⑤入居者の生活水準は上がっていない
⑥今どきの大学生の事情
⑦同棲カップル入居時の注意
⑧LDKはなぜ人気なのか
⑨震災を境に変わった部屋探しの条件
⑩今どきの入居者が求める設備
⑪入居者に選ばれる不動産会社と付き合う
⑫家賃滞納、とるべき対策は?
⑬初期費用の低減はどこまで行くか?

(プロフィール)

うえののりゆき 慶應義塾大学卒業後、リクルート入社。住宅情報誌編集長、スーモ等の商品・事業開発責任者、賃貸営業部長などを歴任し、2011年退社。
翌年よりプリンシプル・コンサルティング・グループにて現職。生活情報サイトAll Aboutの「賃貸」「土地活用」ガイド。全国で講演・執筆・企業コンサルティングを行う。http://www.principle-sumai.com/

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