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空室対策・リフォーム
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更新日 : 15/09/14

ファンが集まる物件づくり②真に大切にすべきことは、モノよりヒト

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(財)日本不動産コミュニティー理事/大友不動産(有)代表取締役 大友哲哉

「そこに住みたいから住む人」が集まる物件づくり

厳しい状況の中で満室経営を続けるには、オーナーはどうすればよいのでしょうか?答えは、一言でいうと「ファンが集まる物件づくり」です。その場しのぎの空室対策を行うのではなく、「そこに住みたいから住む」、そんなファンが生まれる物件づくりです。ポイントは二つあります。

●従来の発想を転換する

従来のやり方では、入居者の心をつかむことは厳しいですが、発想と努力次第でトビラはいくつでも開けることができます。そのためには、部屋を提供する側が真に大切にすべきことがあります。それは、建物や設備、デザインなどの「モノ」より「ヒト(入居者さん)」を中心に考えることです。

●設備は、二の次でよい

建物の質が高く、最新の設備・仕様の物件は理想的です。しかし、大部分の入居者さんは、それに比例した家賃を支払うことはむずかしいでしょう。今後、入居者さんが求めるものは、さらなる住まいの性能ではなく、別のところにあると思います。それに気づくことが「ファンの集まる物件づくり」の第一歩です。設備も大切ですが、住まいとして必要最低限の性能を備えているなら、建物や設備に過剰に投資をする必要はなく、二の次でよいと私は考えています。

入居者さんの課題や希望を解決・実現する物件づくり

「モノよりヒト」「入居者さんを中心に考える」とは、入居者さんに寄り添って物件づくりをするということです。

●人に寄り添うことで課題が見えてくる

入居者さんは、人としてのさまざまな課題や希望を持っていますが、それは、寄り添うことではじめて見えてきます。ここで言う「課題」とは、もっと収納があったらいいな、トイレとお風呂が別々だといいなというような、住まいに関係したことではありません。もっと広い意味で入居者さんが、現在かかえている課題や希望、解決したいと思っていることなどです。もし、課題を解決し、希望を叶えてくれる物件があれば、どれだけ入居者さんに歓迎されることでしょう。

●入居者さんと一緒に考えていく

これまで、賃貸住宅を提供する側は多くの場合。設備・仕様の質を高めることに意識が向いていました。言うまでもなく、それで満室を維持するには限界があります。コストもかかります。一方、入居者さんは、これまで賃貸住宅に自分の課題の解決を求めることなど考えもしなかったでしょう。

今後、住宅の供給側は従来の常識から脱却し、積極的に課題解決・希望実現型の物件をつくる、あるいは入居者さんと一緒に考え、より住みやすい部屋にすることが、未来を開く大きなカギです。

※リンク

ファンが集まる物件づくり<その1>賃貸オーナーが直面している現実とは?
ファンが集まる物件づくり<その2>真に大切にすべきことは、モノよりヒト
ファンが集まる物件づくり<その3>この部屋に住みたくてやってきた人たち

(プロフィール
おおとも・てつや 1974年千葉県生まれ。大友不動産(有)代表取締役。不動産投資戦略マスター。1998年明海大学不動産学部卒業。大手不動産会社を経て、2003年大友不動産(有)を設立。浦田健氏の理念「不動産で世の中の人を幸せにする」に共鳴し、師事。2008年、浦田氏らと(財)日本不動産コミュニティー設立、「不動産実務検定」を作り全国展開、現在、同理事。セミナーを多数。著書に『空室対策やるだけムダ!』(週刊住宅新聞社)がある。http://warasibe.tokyo.jp/

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