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空室対策・リフォーム
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更新日 : 15/06/29

満室のカギはコミュニケーションにあり<その3>需給のズレから見えた、隠れた入居者ニーズ

賃貸オーナー  石塚恭章

ニーズに合った部屋をリーズナブルな家賃で提供

満室を維持している理由がもう一つあります。それは、この地域の賃貸市場における需要と供給の差に気づき、ズレを埋める方法を生み出したことです。

●ターゲットは、単身赴任の管理職に

新潟市は、県外から上場企業の管理職クラスの方が数多く単身赴任してくるエリアです。しかし、かつては市内にそうした「高い賃料を払うことができ、ワンランク上の設備を求める人」に対応した部屋がほとんどありませんでした。当然のことですが、入居者ニーズにマッチした部屋をリーズナブルな金額で提供できれば必ず成功します。私は、不動産会社さんから得た情報や自分で集めた資料を基に、「分譲マンション並みの設備で、上場企業の管理職の単身赴任者がリーズナブルと感じる家賃」を調べました。そしてわかったのは、想像していた以上に高額だということでした。

オーダーメイドの改修が、大ヒット

そこで打ち出したのが、「家賃 10万円で好きな間取りに変更可能、かつ希望の設備を提供する」というオーダーメイド・リノベーションの戦略でした。不動産会社さんを回り、「この戦略に合うお客様を内見に連れてきてください!」と頼みました。

●入居者様からの反響続々

反響は予想を上回り、このアイデアは単身赴任の管理職以外の方にも大ウケしたのです。「アイランドキッチンに変更」「室内に土間を設置」「ネイルサロンの店舗に改装」「キッチン撤去で事務所仕様に変更」など、入居者様のニーズ・希望によってさまざまな部屋が誕生しました。私はこの戦略を借金ゼロで行いました。原資は、賃料収入と敷金・保証金などの預り金です。そして嬉しいことに、この戦略が長期入居につながり、しかも、部屋が空く前に次の入居者様が決まるという好循環がずっと続いています。

●ヒントは、何気ない会話の中に隠れている

入居者様や不動産会社さんとのコミュニケーションに力を入れることで、相手からいくつもの知恵をいただきました。何気ない会話の中には、思いがけない成功のヒントがたくさん隠れていました。私は自分だけが成功するのではなく、地域の方々と手を組み、地域を活性化させ、共に発展していきたいと思っています。

皆様もぜひ、入居者様や不動産会社さんの声に、今以上に耳を傾けてみてください。ヒントを得たら、それを具体化することで、きっと成功を手にすることができると思います。そして、一つきっかけをつかむと、次々に良い循環が生まれていくと思います。

※リンク
満室のカギはコミュニケーションにあり<その1>掃除は、オーナーの有効な営業ツール
満室のカギはコミュニケーションにあり<その2>不動産会社との良い関係のつくり方
満室のカギはコミュニケーションにあり<その3> 需給のズレから見えた、隠れた入居者ニーズ

(プロフィール)
いしづか・やすゆき 1963年生まれ。賃貸オーナー。ライフコア(株)代表取締役。新潟市で賃貸物件3棟、駐車場1件を所有する専業オーナー。都内の大手塗料メーカーの営業マンを経て、6年前より家業の賃貸経営に従事。以来、独自のアイデアに基づく斬新な経営手法により、「満室盤石ウハウハ経営」を実現。大家さん向けセミナーの講師としても活躍し、情報誌への記事掲載も多数。
http://www.laifukoa.jp/

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